『映画ドラえもん のび太の新恐竜』がテレビ放送されますね。
映画ドラえもんの40作品目となる本作品は、『恐竜』!
ドラえもん作品の中で度々登場する『恐竜』というキーワードが、
『ドラえもん』連載開始から50年という節目をむかえ新解釈を加え全く新しい物語へと進化しています。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』ストーリー あらすじ
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、のび太が偶然見つけた卵の化石から恐竜を育てる所から始まります。
映画一作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』と同じ出発点から少しずつ変わっていくオリジナルストーリーです。
6600万年前の白亜紀を舞台に、卵からかえった双子の恐竜キューとミューの仲間たちを探すべく、のび太たちくんたちの大冒険を繰り広げられます。
ここから先は、若干のネタバレが含まれます。まだ本作品を見ていない方は是非、作品を見てから読んでほしいですね。
『映画ドラえもん のび太の恐竜』から少しずつ変わっていく物語
この作品も、いつもの『ドラえもん展開』(ジャイアンとスネ夫にからかわれる所から)からのび太くんがドラえもんにすがりつく安定の展開から始まります。
映画ドラえもん一作目『のび太の恐竜』や『のび太の恐竜2006』ともほぼ同じ展開でね。
何度もドラえもんを見てきた大人世代も声優陣が交代したテレビシリーズ第2期から見始めた若い世代も「そうそうソレそれ」という始まりですね。
ただ、のび太くんが卵をかえす所から物語が分岐し始めます。
恐竜が、キュー、ミュー2匹の双子として生まれてくるんですね。
この設定が、後の物語に本当に素晴らしく作用しているなぁと感じます。
『映画ドラえもん のび太の恐竜』の首長竜ピー助も出演してますね。
藤子・F・不二雄先生が提唱した「S・F」(Sすこし、Fふしぎ)なパラレルワールドを作り出しています。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』も、のび太くんの優しさが際立つ作品の一つ
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』も、のび太くんの優しさが際立つ作品の一つといっていいですね。
犬とか猫とか植物とか宇宙人とか海底人とか、どんな生き物にも優しく接することができるのは、のび太くんの長所の一つですね。
自分のこどもの様に愛情を注ぐのび太くんがとても素敵です。
物語中盤でしずかちゃんも言っていますね。
うまく空を飛ぶことが出来ないキューとけんかしてしまうシーンで
同じように逆上がりが出来ない自分を見つめ直すことができるのび太くんを
尊敬してしまいます。
時代と共に新たに加わるドラえもんのひみつ道具
今回もドラえもんの四次元ポケットの中には、新しいひみつ道具と何故か複数の缶詰(かなり渋め)が加わっている。
私、個人的にうまいなぁ〜と思ったひみつ道具は、「ともチョコ」!
分け合って食べることで仲良くなれる道具なのですが、同じように効果を発揮する「桃太郎印のきびだんご」が無くなってしまったピンチに登場します。
最近のこどもたちは、団子よりチョコかぁ〜。っと妙に納得してしまいました。
私は、甘さ控えめの団子も嬉しいですが・・・。
時代と共にドラえもんのひみつ道具も変わって行くんだなぁ〜と実感しました。
余談ですが、ドラえもんの寝室である押入れの中のポスターも必見です!
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が大人たちに問いかける「多様性」の意味とは?
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』では、『多様性の尊重』が描かれている。
卵から生まれてきた恐竜は、双子で性別も性格も違う2匹でした。
皆、同じ様に生まれてきても、上手くできる子もいれば出来ない子もいる。
この当たり前のことを絶妙なバランスで物語に込めているなぁと思いました。
物語の中で、飛ぶことがうまく出来ないキューが、羽をバタつかせることで、それまで滑空でしか空を飛ぶことが出来なかった恐竜が羽ばたきを手に入れます。
この瞬間が、恐竜が鳥へと進化した起点だとタイムパトロールの隊員ジルは言っていますね。
『多様性』からの『進化』が絶滅という運命から恐竜を救っているっということを
わかりやすく見た人に伝えていると思います。
現在、私たちの世界でこれほど『多様性の尊重』が叫ばれていても、多様な者を排除する傾向は強いです。
新しい考えや価値観、外見や様々な性別も認め合わなければ、私たちは『進化』し未来につながる扉を開くことは難しいかもしれません。
ドラえもんを見た様々な世代や国で、まずは認め合いたいものです。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』登場人物 声優
ドラえもん – 水田わさび
野比のび太 – 大原めぐみ
源静香(しずか) – かかずゆみ
剛田武(ジャイアン) – 木村昴
骨川スネ夫 – 関智一
野比玉子(のび太のママ) – 三石琴乃
野比のび助(のび太のパパ) – 松本保典
キュー 声 – 遠藤綾
ミュー 声 – 釘宮理恵
ゴル 声 – 間宮康弘
トップ 声 – 下和田ヒロキ
恐竜博士 声 – 小野大輔
ジル 声 – 木村拓哉
ナタリー 声 – 渡辺直美
フタバスズキリュウ 声 – 神木隆之介
たまご探検隊 声 – 悠木碧(隊長)
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』主題歌 Mr.Children「Birthday」、「君と重ねたモノローグ」
Mr.Children 「Birthday」「君と重ねたモノローグ」
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』制作スタッフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用
原作 – 藤子・F・不二雄
脚本 – 川村元気
監督・絵コンテ – 今井一暁
企画・監修 – 藤子プロ
キャラクターデザイン・総作画監督 – 小島崇史
新恐竜デザイン協力 – 河毛雅妃
プロップデザイン – 鈴木勤
演出統括 – 八田洋介
演出 – 重原克也、押山清高
作画監督 – 小島崇史、押山清高、岸野美智、山川浩臣、西村貴世、清水洋、吉田奏子、山下晃
作画監督補佐 – 中本和樹、辻繁人、堤舞、曽々木安恵、松永絵美、三輪修
動画検査 – 神谷由季 堀之内梨絵
動画検査補佐 – 田中陽子、山本洋平、円田智世
美術監督 – 秋山健太郎、井上一宏
美術設定 – 秋山健太郎
色彩設計 – 松谷早苗
色彩設計補佐 – 木幡美雪、平出真弓、堀越智子、大金紀子、今泉ひろみ、蝦名佳代子
色指定・検査 – 倉内美幸、横井未加、大塚奈津子
仕上検査補佐 – 丸山麻美、阿彦真凛、曽我早紀子、長岡柚衣
恐竜CGアニメーション – MORIE Inc.
CGアニメーションスーパーバイザー – 森江康太
撮影監督 – 末弘孝史
撮影特殊効果 – 大矢創太
監修[注 1] – 熊谷正弘
特殊効果 – 佐藤香織
編集 – 小島俊彦
編集スタジオ – 岡安プロモーション
編集助手 – 藤本理子、山田健太郎
パート編集協力 – 依田伸隆(10GAUGE)
ポストプロダクション – 東京現像所
録音監督 – 田中章喜
音響効果 – 北田雅也
音響制作 – AUDIO PLANNING U
フォーリー – 東宝スタジオ、東宝スタジオサービス、東宝ポストプロダクションセンター
音楽 – 服部隆之
音楽協力 – テレビ朝日ミュージック
おまけ映像 – 山口晋、丸山宏一、藤原巧和、河合伸治、杉崎聡、増泉路子
制作事務 – 平山友紀
設定制作 – 小笠原卓也
制作進行 – 山浦聡士、南波春樹
制作進行補佐 – 宮越綾香、立花優奈、佐々木彩香、吉田拓斗、原口航詩、阿部悟、鈴木裕介
制作デスク補佐 – 野田祐司、関口勇聖
制作デスク – 篠田宇俊、武井健、落合竜太郎
協力制作 – 長南佳志、中島進、谷澤吉紀、紙谷泰吏、増谷大輔
プロデューサー – 佐藤大真、川北桃子、勝山健晴
チーフプロデューサー – 小林順子、大金修一
製作 – 藤子プロ、小学館、テレビ朝日、シンエイ動画、ADK、ShoPro
配給 – 東宝