スタジオジブリの人気アニメーション作品、「魔女の宅急便」
宮崎駿監督のジブリ作品の中でも新生活などを始める春に見たい作品の一つですね。
子供のころに見た目線から少し大人になってこの作品を見てみるとまた別の発見があるアニメ映画です。
アニメ魔女の宅急便 あらすじ
13歳の満月の日、魔女の女の子キキは、「魔女の掟」に従いホウキに乗って相棒の黒猫ジジと共に旅に出る。
「魔女の掟」は、知らない街で一年間、暮らさなければならないというものだった。
キキが思い描いた理想の街、海に浮かぶ大都会コリコで理想と現実の間で奮闘していく。
魔女とはいえ空を飛ぶことしか出来ないキキは、「お届け屋さん」をはじめるのだが・・・。
こどもの頃は、気にも止めなかったシーンが大人になると意味がわかってくる?
ジブリ映画「魔女の宅急便」こどもの頃は、気にも止めなかったシーンが大人になると意味がわかってきませんか?
お父さんがキキを抱き上げるシーン
お父さんが、独り立ちするキキを抱き上げるシーンがあります。
一度手に力を入れて、もう一度体全体で持ち上げ直すんですよね。
「いつの間に、こんなに大きくなっちゃったんだろう」
お父さんのこのセリフのハマりっぷりはズゴイですよね。
都会に出ると人がいっぺんに人間が変わる
都会に出て人と車の多さに驚く中で、挨拶や人との距離感が大きく変わります。
さらに、魔女となると関わりは避けたいものです。
東京の朝の熱量や大勢の中の孤独感を思い出します。
ずぶ濡れになって届けたニシンのパイが・・・・。
子供のころ、このシーンが恐ろしかったですね。このシーンの必要性すらわからなかったです。
ニシンのパイの届先だった、孫の女の子に
「私このパイ嫌いなのよね」っと素っ気なく扉を閉められてしまいます。
しかし、主人公のキキがスランプに陥る原因がこのシーンの「この言葉」なのではないでしょうか?
天気の荒れる前はヒザが痛む
天気の崩れる前は、片頭痛やヒザが傷んだりしますね。
(こどもの頃は、片頭痛やヒザの痛みの意味がわかりませんでした)
クライマックス直前にキキに親切な老婦人が椅子に座っていうセリフですが
「今日はこのままで勘弁してね。お天気がいいのに足がいたむの」
もこれから天候が荒れ始めることを予感していたんですね。
現代で頻発する「ニシンのパイ事案」のやりきれない思い
先ほども書いた、「ニシンのパイ」のシーンこどもの頃はよくわかりませんでしたが、大人になるとこれほど共感できるシーンになるとは思いませんでした。
現代の私たちも働く中で少なからず「ニシンのパイ事案」の様な同じ思いをした経験があるのではないでしょうか?
電気オーブンが使えず、薪オーブンで焼き上げて、焼き立てを暖かいうちに届けたのにもかかわらず、返って来たのはあの言葉・・・・。
トンボに誘ってもらったパーティーに間に合わなくなったことも含めるとやりきれません。
ずぶ濡れになって帰る時の雨はさぞ冷たかったことだろうと思います。
帰りぎわにジジが言うように「優しさは遺伝しない」のかもしれません。
しかし、時に私たち大人のやっている「仕事」は、誰かに感謝されているだろうか?
人に感謝されない仕事は世界に溢れているが・・・
感謝こそされないが、期待を裏切ると問題になる、そんな仕事がはびこるのが大人の社会かもしれません。
それは、アニメに出てくる綺麗な海の街も例外ではありません。
早朝から魚を取る漁師や街の時計台を管理する人、路面電車やバスを運転する運転手、そしてパン屋など、魔法の使えないたくさんの人が仕事をしています。
綺麗な街を清掃する清掃員もいるでしょう。
それで、社会は回っているのです。
私たちの現代社会では、ますます何をしているのかよくわからない仕事も多いです。
人に感謝されるどころか、ブチ切れるお客様の対応をひたすらこなす仕事すらありますね。
ですが、それで現代社会も回っているのです。
仕事になると途端に、対価に対して「やって当たり前」になってしまう。
私たちは、お客としてお金を払う中で感謝も支払っているでしょうか?
ジジが話さなくなり飛び方を忘れてしまうキキは「決断の時」を迫られる、それはまさに新入社員の5月!!
アニメ「魔女の宅急便」では、年齢や性格の違う様々な女性の「生き方」をまだ13歳のキキに見せています。
魔女の試練を終える先輩魔女の女の子、パン屋で働く身重なおソノさん、山中で自分の絵と向き合うウルスラ、孫娘やキキのこと可愛がる老婦人など、それはキキの可能性の一旦なのかもしれません。
物語中盤で、相棒の黒猫ジジが話さなくなり空の飛び方を忘れてしまうキキは、その後の人生について「決断の時」を迫られます。
それは、彼女の中で自分が社会で果たす役割に付いて本気で向き合った瞬間ともいえるかもしれません。
空を飛ぶことができない魔女に価値はあるのか?
この先どうやってこの町で生きていくのか?
多くの「問い」が湧き出てきている最中でしょう。
キキが悩む様子は、まさに現代の新入社員の5月!
キキが悩む様子は、まさに現代の新入社員の5月と同じかもしれません。
新入社員研修などが、ちょうどひと段落で現場配属がチラついた頃でしょうか?
綺麗な部分だけを見せてきた会社の「闇」の部分が見えてきて、想像とのギャップに悩み始めたころに近いのではないでしょうか?
「私は、この会社に必要か?」っと
答えを出すのは本人しか出せないけれど、この季節、きっと誰もが悩んできました。
主人公キキを跳べなくなるほど悩ませたのも人ですが、また飛べる様にしたのも人なのです。
私たちは、そんなデッキブラシで飛ぼうとする若者を下で受け取る用意をしたい。
受け取る側も悩ましい時代になってきましたが・・・・。
魔女の宅急便 主題歌 曲
オープニングテーマ
「ルージュの伝言」
作詞・作曲 – 荒井由実 / 編曲 – 松任谷正隆 / 歌 – 荒井由実(アルファレコード)(映画公開時)
エンディングテーマ
「やさしさに包まれたなら」
作詞・作曲 – 荒井由実 / 編曲 – 松任谷正隆 / 歌 – 荒井由実(アルファレコード)(映画公開時)
魔女の宅急便声優
キャラクター 日本語版 英語版(ディズニー版) 英語版(ストリームライン版)
キキ 高山みなみ キルスティン・ダンスト リサ・マイケルソン
ウルスラ ジャニーン・ガラファロ ヨランダ・マテオス
ジジ 佐久間レイ フィル・ハートマン ケリガン・メイハン
おソノ 戸田恵子 トレス・マクニール アレクサンドラ・ケンウォーシー
トンボ / コポリ 山口勝平 マシュー・ローレンス エディ・フライアーソン
コキリ 信沢三恵子 キャス・スーシー バーバラ・グッドソン
老婦人 加藤治子 デビー・レイノルズ メラニー・マックィーン
バーサ 関弘子 エディ・マックラーグ エディ・マーマン
オキノ 三浦浩一 ジェフ・ベネット ジョン・ダントナ
フクオ 山寺宏一 ? グレゴリー・スニーゴフ
警官 マット・K・ミラー スティーブ・クレイマー
アナウンサー コーリー・バートン カール・メイセック
マキ 井上喜久子 ?
ケット 渕崎ゆり子 パメラ・シーガル ララ・コーディー
ケットの母 土井美加 ジュリア・フレッチャー ダイアナ・ミッシェル
ケットの父 土師孝也 ?
ケットの祖母 浅井淑子 ジュリア・フレッチャー マイク・レイノルズ
ドーラ 斉藤昌 ? ダイアン・ミッチェル
時計塔の番人 西村知道 グレゴリー・スニーゴフ
先輩魔女 小林優子 デビ・デリーベリー ウェンディー・リー
トラックの運転手 池水通洋 ?
ホテルのフロント係 辻親八 マット・K・ミラー ダグ・ストーン
飛行船『自由の冒険号』の船長 大塚明夫 ジョン・ホステッター デイヴ・マロウ
赤ん坊 坂本千夏 ?
デッキブラシを持っていたおじさん 田口昂 ? スティーブ・クレイマー
パイを届けられる少女(老婦人の孫娘) 鍵本景子 ジュリー・リン ウェンディー・リー
パイを届けられる少女の仲間 津賀有子
亀井芳子 ? ?
キキが町に降りたったとき話すおばさん 丸山裕子 メラニー・マックイーン
「ナンパかよ」とトンボに話しかける少年 ?
魔女の宅急便声優 スタッフ
企画 瀬藤祝
原作 文 角野栄子
画 林明子
シンボルマーク
絵コンテ 宮崎駿、近藤喜文
演出補佐 片渕須直
音楽 久石譲
音楽演出 高畑勲
キャラクターデザイン 近藤勝也
作画監督 大塚伸治、近藤勝也、近藤喜文
原画 金田伊功、二木真希子、篠原征子、遠藤正明、河口俊夫、大谷敦子、賀川愛、福島敦子、井上俊之、森友典子、森本晃司、佐藤好春、保田夏代、杉野左秩子、わたなべひろし、山川浩臣
羽根章悦、浦谷千恵、関野昌弘、新留俊哉、長谷川明子、近藤喜文
動画チェック 立木康子、舘野仁美
動画 椎名律子、尾崎和孝、手島晶子、牧孝雄、松井理和子、大谷久美子、渡辺恵子、平田英一郎、竹縄尚子、山口明子、佐藤伸子、柴田志朗、細井信宏、岡部和美、山縣亜紀、森田宏幸
タカハシプロダクション
坂野方子、手塚寛子、松島明子
動画工房
成田達司、神戸洋行、福土多鶴子、河内由美、浜森理宏、真庭秀明、野村暁彦
中村プロダクション
由名部節也、田口広一
アニメトロトロ
山浦由加里、石井明子、伊藤広治
スタジオ雲雀
小沼克介、高橋任治、渡辺明夫
オープロダクション
池畠博基、斉藤百合子、結城明宏
カボチャ村
原佳寿美、川橋良江、神原よし美
グループどんぐり
安達晶彦、渋谷政行、石割悦子、真野鈴子
スタジオムーク
福井一夫、中込輪、大下久馬、風戸聡
フィルムマジック
広江克己
スタジオコクピット
大村まゆみ
メルヘン社
古賀誠
スタジオディーン
須和田啓一
東誠子、永井恵子、鍵山仁志、高野亜子、西戸スミエ、藤村理枝、槇田喜代子、岩柳恵美子、伊藤優、鈴木亮、遠藤ゆか、飯沼卓也、須藤百合枝、新屋真智子、林良恵、宮崎なぎさ
青山祐子、伊月一郎
美術監督 大野広司
背景 男鹿和雄、黒田聡、木下和宏、太田清美、長縄恭子、長嶋陽子
スタジオ風雅
水谷利春、神山健治、工藤美幸、大野久美子
アトリエブーカ
金子英俊
メカマン
徳重賢
海老沢一男、伊藤豊、菅野紀代子、松浦裕子、千葉みどり、池畑祐治、男鹿美由紀
特殊効果 谷藤薫児
ハーモニー処理 高屋法子
挿入絵 画 「虹の上をとぶ船」
八戸市立湊中学校養護学級共同作品より
スチール 落合淳一
色彩設計 保田道世
色指定 片山由里子
仕上検査 古谷由実、小川典子、立山照代、久田由紀、木村郁代
仕上 IMスタジオ
伊勢田美千代、青沼麗子、柴田美知子、佐藤英子、福間栄子、谷田陽子、小沼真理子、深谷るみ、堀切栄子、中埜三恵子、平沼和枝、田島ゆかり
スタジオ・キリー
岩切紀親、高橋直美、渡辺信子、久保田瀧子、町井春美、田原とし子、渡部真由美、浅井美恵子、工藤百合子、岡美代子、小林和美、大崎律子
トレーススタジオM
伊藤二三子、谷藤美加、近江妙子、牟田努、西牧道子、西坂麻宰巳、横山由香里、前野泉
龍プロダクション
吉田玲子、菅原みどり
童夢社
大町智恵子、菅沼満寿子
スタジオOZ
豊永幸美、吉川潤子、高砂芳子
仕上協力 スタジオファンタジア トイハウス 京都アニメーション
撮影監督 杉村重郎
撮影 スタジオぎゃろっぷ
清水泰宏、小堤勝哉、風村久生、赤沢賢二、小林徹、羽山泰功、西山城作、荒川智志、枝光弘明、田村洋
技術協力 太陽色彩、スタック
音響制作 オムニバスプロモーション
音響監督 浅梨なおこ
整音 井上秀司
音響効果制作 E&Mプランニングセンター
音響効果 佐藤一俊
音響効果助手 小野弘典、小林範雄
音楽制作 ワンダーシティ
音楽プロデューサー 昼田純一、神井裕幸
音楽コーディネーター 渡辺隆史
エンジニア マスタリング
レコーディング 大川正義
アシスタント 浜田純伸
CD制作 徳間ジャパン
台詞編集 山田富二男
録音スタジオ 音楽収録 ワンダーステーション、日活スタジオセンター
台紙収録 東京テレビセンター
録音協力 玉麻尚一
テレスクリーン
キャスティング協力 江崎プロダクション
タイトル 真野薫、道川昭
編集 瀬山武司
編集助手 足立浩
制作担当 田中栄子
制作デスク 川端俊之、木原浩勝
制作進行 逸見俊隆、西桐共昭、北沢有司、伊藤裕之
プロデューサー補佐 鈴木敏夫
コーディネイト・プロデュース 梅村葉子
現像 東映化学
DOLBY STEREO技術協力 極東コンチネンタル株式会社
森幹生
制作 スタジオジブリ
エグゼクティブプロデューサー 原徹
プロデューサー
脚本
監督 宮崎駿