【宮崎駿監督作品】「風たちぬ」に静かな情熱を観た

アニメ

スタジオジブリの宮崎駿監督作品「風立ちぬ」

エヴァンゲリオンの監督として知られる庵野秀明さんが主人公の声優を勤めています。

美しく力強く生きる大人の男女の物語です。

ストーリー・あらすじ

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美しい飛行機を作ることに憧れていた主人公の二郎は、イタリアのジャンニ・カプローニのような飛行機の設計士を目指していた。

世界恐慌、関東大震災、第二次世界大戦と時代の渦に翻弄されながも夢をひたむきに追い続ける男の物語。

飛行機は美しい夢なのだ

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「飛行機は美しい夢なのだ」

二郎の夢の中でカプローニが言うセリフだ。

二郎の夢の中では、巨大な旅客機が大勢の人々を乗せて自由な空の旅へと誘っていく。

しかし、第二次世界大戦時、飛行機は最先端の軍事兵器だった。

多くの街を焼き、命を奪っていた。

二郎もそのことを理解していた。

作品内の現実シーンでは、二郎やカプローニが開発した飛行機が戦場を飛ぶシーンはない。

それこそ、「夢」だったかの様に。

主人公二郎と庵野秀明さんの声がはまって

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「風立ちぬ」の主人公二郎は「静かな情熱を宿す男」といった印象だろうか。

黙々と「夢の飛行機」を作るために努力する。

静かに作業をこなしトライアンドエラーを繰り返す主人公の姿と

エヴァの監督でもある庵野秀明さんの声が妙にはまっている。

エヴァンゲリオンのドキュメンタリーでも宮崎駿監督が「ナウシカ」を制作するときの印象を語っている。

少しでも良い作品を作ることに全てを捧げる姿勢が主人公と重なるのかもしれない。

宮崎駿監督は、疲れ果てて寝る庵野さんの足を「原人の足」と可愛がった。

「風立ちぬ」では主人公二郎を三菱の上司である黒川が面倒を見ている。

製図を始める二郎に「いい線を引くな」と語りかけるシーンがある。

作品を通して師弟が会話している様に感じた。

「風立ちぬ」考察・評価 かなりの熱量がこもった作品 宮崎駿監督の引退覚悟

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作品内容としてかなり大人向けの作品となっている。

宮崎駿監督作品の中で視聴者年齢設定は一番高い作品かもしれない。

ただこの作品を劇場で観たとき「宮崎駿監督は本当に引退するんだな」と思えるほど作品に覚悟を感じた。

それは、その時代の空気感を徹底して描くという覚悟だったかもしれない。

主人公の育った日本の原風景や駅のの雑踏のシーンはすごい。

タバコを吸うシーンが多い事が問題となったが、昔はあれぐらい吸っていたのだと思う。

新幹線でも飛行機でも吸い放題の時代もありましたね。

時代描写を徹底の一環だったのか墜落した試作機の描写がやけにリアルに感じることができた。(二郎の夢の中の飛行機との対比もあったのかもしれない)

ブレない作品というのはこう言うものかと見せつけられたようだった。

キャラクター・声優

堀越二郎 庵野秀明 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
里見菜穂子 瀧本美織 エミリー・ブラント
本庄 西島秀俊 ジョン・クラシンスキー
黒川 西村雅彦 マーティン・ショート
カストルプ スティーブン・アルパート[註釈 1] ヴェルナー・ヘルツォーク
里見 風間杜夫 ウィリアム・H・メイシー
二郎の母 竹下景子
堀越加代 志田未来 メイ・ホイットマン
服部 國村隼 マンディ・パティンキン
黒川夫人 大竹しのぶ ジェニファー・グレイ
カプローニ 野村萬斎 スタンリー・トゥッチ
絹 渋谷はるか
堀越二郎(少年期) 鏑木海智 ザック・カリソン
堀越加代(幼少期) 信太真妃
里見菜穂子(幼少期) 飯野茉優
ドイツ人警備員
飛行機の機関士 サッシャ[註釈 7]
曽根 イライジャ・ウッド
片山 ダレン・クリス
三菱の従業員 ローナン・ファロー

制作・スタッフ

原作・脚本・監督 – 宮崎駿
作画監督 – 高坂希太郎
原画 – 稲村武志、山下明彦、賀川愛、田中敦子、山田憲一、山森英司、小野田和由、米林宏昌、横田匡史、二木真希子、芳尾英明、古屋勝悟、田村篤、古俣太一、今井史枝、廣田俊輔、三浦智子、奥田明世、近藤勝也、大塚伸治、友永和秀、押山清高、板津匡覧、浜洲英喜、杉野左秩子、栗田務、山川浩臣、大平晋也、青山浩行、大谷敦子、箕輪博子、鈴木美千代、遠藤正明、星野円哉、本田雄
作画協力:アニメトロトロ、スタジオたくらんけ、中村プロダクション、テレコム・アニメーションフィルム、カラー
動画検査 – 舘野仁美
美術監督 – 武重洋二
色彩設計 – 保田道世
撮影監督 – 奥井敦
音響演出・整音 – 笠松広司
アフレコ演出 – 木村絵理子
編集 – 瀬山武司
原作掲載 – 月刊モデルグラフィックス
特別協賛 – KDDI
特別協力 – ローソン・読売新聞
宣伝プロデューサー – 高橋亜希人、細川朋子
製作担当 – 奥田誠治、福山亮一、藤巻直哉
音楽 – 久石譲(サントラ/徳間ジャパンコミュニケーションズ)
演奏 – 読売日本交響楽団
制作 – 星野康二・スタジオジブリ
プロデューサー – 鈴木敏夫
配給 – 東宝

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